小学校受験の問題には、ペーパー(筆記試験)、個別テスト(個別検査・口頭試問)、行動観察、面接などがあります。
何が出題されるかは、それぞれの学校によって異なります。ペーパーの試験を実施しないで行動観察のみの学校もありますよね。
今回は、個別テスト(個別検査・口頭試問)の問題の例を紹介します。
紹介する問題は、年長の5月に出題された比較表現の問題です。
最後に小学校受験で知っておきたい「比較表現」チェックリストを載せているので、ぜひチェックしてくださいね。
比較表現の問題
比較表現を使って絵の説明をしましょう。
比較の設問のねらい
絵を見て状態を表す言葉と「〇〇は△△より~」lという二者の比較をする表現の力を見ていく。
今回のシーソーの絵は、単純な比較だけでなく、シーソーの性質(軽い方が上がる)を理解していなければいけません。
比較問題のねらい
- 順序を理解すること
- 「~より」の表現を理解すること
順序を理解すること
3番目に大きい四角はどれですか
えっと、1、2、3。これ!!
一瞬で判別できるお子さんもいるかもしれませんが、基本的には「1番、2番、3番」と1つずつ確認しながら答えを出していきますよね。
比較の問題を解くためには、この順序が理解できていないと難しいです。
比較の問題できないな・・・
と悩んでいるのであれば、順序が理解できているかをチェックしてくださいね。
「~より」の比較表現を理解する
「うさぎはネコより軽い」
大人なら、この文章でうさぎの方が軽いことが理解できますよね。
あれ?うさぎの方が重いのかな?
と混乱することもありました。
「~より」という比較表現は、子どもにとっては難しいこともあるみたいです。
うさぎの方が軽いことはわかっているけど、「~より」の使い方がわからないんですよね。
えっ、どうしてわからないの?と思ってしまっていました。
大人は何気に使っている言葉でも、子どもにとっては聞きなれない言葉。
「理解できない」ことを理解してあげよう
比較の問題の息子の回答
ネコはウサギより重い
ウサギはネコよりも軽い
左の木は右の木より大きい
右の木は左の木より小さい
先生からのコメント:大きい・小さいで表現しました。「高いの反対は?」には「小さい」と答えました。
右の本は厚いけど 左の本は薄い
先生からのコメント:「〇〇は△△よりも」で言ってみるように促しました。→言えました。
個別テスト(口頭試問)の難しさ
先生の目の前で工作をしたり、パズルをしたり、質問に答えるのが個別検査(口頭試問)です。
ペーパーの問題なら、「大きい方に〇をつけましょう」という問題も、個別検査だと紹介したような問題も出題されます。
ペーパーだと比較の問題も正解できるのに、言葉では表現できない場合もあるので練習しておくと良いですよね。
子どもは「大きい・小さい」で全部表現してしまいがちですが、「高い・低い」「厚い・薄い」などの表現も教えてあげるといいですね。
比較表現チェックリスト
・大きい・小さい
・高い・低い
・多い・少ない
・長い・短い
・重い・軽い
・厚い・薄い
・熱い・冷たい
・前・後ろ
・右・左
・上・下
今回の問題のように木の高さを比べるときに大小や長短で答えたりしないように注意しないといけないな
結構難しいんですよね。
子どもにとっては、高いと大きい何が違うの?って感じですよね。でも、繰り返して定着させていきましょう。
「〇〇は△△より・・・」という比較表現は、小学校1年生の算数でも出てくるので、入学前にマスターしておくと良いですよね。