子どもが小学校に入学するまでに身につけておきたいことはたくさんあると思いますが、数もそのうちの1つではないでしょうか。
今回は息子が幼稚園の年中さんの頃の数に関するエピソード。
教育熱心なA君のお母さん
普段そんなに親しくしていないA君のお母さんから保育参観の時の会話
息子君は100まで数えることできる?
できないですね
そうなんだ~。うちはね、お風呂で100まで数えるんだけど、小学校入学するまでに150までは数えるようにさせたいのよ
そうなんですね~
ママ友の言葉で不安になったB君のお母さん
同じような時期に普段から仲の良いB君のお母さんとの会話
うちの子、100まで数えることができないんだけど、息子君は数えられる?
うちも、数えられないよ
そうなんだ。A君のお母さんに小学校に入るまでに数えられた方がいいって言われたから気になって
A君のお母さん・・・B君のお母さんにも言ってたのかい!
100まで唱えられることが重要ではない
お風呂の中で100まで唱えることは悪いことではありません。
100まで数えたら、出ようね
と一緒に数えるのなら親子のコミュニケーションにもなって良いと思うのですが、
100まで数えないと出れないよ
と100まで唱えることを目的にすることはあまりおすすめはしません。
小学校に入学してから大切になってくるのは、100まで唱えられることではありません。
100まで唱えられなくても、10までの集合数と順序数の概念を理解していたらOKです。
集合数と順序数
集合数・・・ものの集まりの大きさを表す(例:前から5人)
順序数・・・あるものの順番を表す(例:前から5番目)
これらの10までの集合数と順序数の土台の部分を理解していれば、これらの数が100になろうが10000になろうが、応用ができるようになります。
もし、100まで唱える力が重要なのであれば、小学校受験でも、「1~100まで数えてください」という試験があってもおかしくないですよね。
B君のお母さんの気持ちを不安から安心へ
1~100までの歌を歌っているのと同じだから、意味があるとは思えないのよ。
10までしか数えられなくても、『4個のりんごを2人で同じ数ずつ分けたら1人何個になる?』っていうことがわかった方が価値はあると思うよ
そっか、100まで数えることができても普段の生活に使える場面ってないよね
と不安な表情が明るくなりました。
お菓子を弟と分けるときに同じ数に分けさせるようにしたら、自然と身に付きそうよね
とさらにイメージが沸いているようでした。
数の概念がついているかどうかをチェック
年長児にもなると、100まで数えることができる子がいることは珍しいことではないかもしれないですね。
「100まで数えることができる」=「数の概念を持っている」ではありません。
お子さんがただ数字を覚えているだけか、数の概念をしっかりと持っているのかは、小学校受験の問題を解くと、チェックができます。
1.上の①②のおはじきの数を数えましょう
2.おはじきが10個になるように、おはじきを置きましょう。
3.青色のおはじきと赤色のおはじきは何個ありますか。
4.青色のおはじきと赤色のおはじきではどちらが多い(少ない)ですか。
こういった問題をおはじきでもお菓子でもいいのでやってみるだけで、数の概念が付いていくと思います。
おすすめ教材
息子の通っている学校を受験したお友達が使っていた教材の中でこどもちゃれんじ
こどもちゃれんじ
と思われるかもしれませんが、そんなことないんです。
発達の段階に合った教材が届くので、小学校までに身につけておきたいことはもちろん小学校受験にも役立ちます。
小学校受験の準備をしているお子さんの中には1つ上の学年を受講している子もいました。
小学校受験の基本は、「就学までに身についておいて欲しいこと」なので、こどもちゃれんじは必要なポイントを押さえているということなんですよね。
息子も1歳頃から受講していました。
小学校受験専門の教室に通い始めた時、先生にこんなことを聞かれました。
これまでどこかでお勉強されていましたか?
いいえ、何もしていません。・・・こどもちゃれんじくらいですかね・・・
そうなんですね。ペーパーも良くできていたので、どこかで対策をされていたのかと思いました