小学校受験で出題される積み木の練習は、具体物を使っての練習をして、「見えない数」「基本的な構造」を理解することができるので、積み木を使って練習をしっかりするといいです。
そして、就学前から積み木を使っての練習をしていることで、中学受験にも繋がってくるんです。
まずは、小学校受験の問題を解いてみましょう。
積み木の問題(小学校受験)
お手本の形になるように積み木を積みましょう(制限時間各30秒)
大人にとっては簡単ですね。でも、苦手な子にとっては結構難しくて頭を悩ませるみたいです。
積み木の問題(中学受験)
こういった積み木の問題は小学校受験だけのものではありません。どこの中学の入試問題かは忘れてしまったのですが、こういった問題がありました。
下の立体は、一辺1cmの4個の立方体をつなぎ合わせて作ったものです。
図1と図2の立方体を1つずつ用いて、できるだけ表面積の小さい立体を作りました。
その立体の表面積はc㎡になりますか?
解き方
図1と図2を重ねた表面積の求め方は、
(図1の表面積)+(図2の表面積)ー重なった面の面積×面の個数×2
となりますよね。
図1の表面積は18c㎡
図2の表面積は18c㎡
図1と図2の立体を組み立てて表面積が最も小さくなるのは、面と面が重なる場所が最も多い場所で、下の図の時です。
この時、表面積は4面が重なっているので、
18+18-4×2=28c㎡となります。
息子(小五)にこの問題を解かせたら、割とすぐに「こうやったら最小表面積になるよね」と言っていました。小学校受験の勉強が少しは役に立っているようです。
積み木の問題の克服法
小学校受験でも中学受験でも立体問題がわからず苦手意識を持っている子は多いようです。
この積み木の数を数えましょう
という問題が出たときに、隠れた部分の積み木を数えられない子がいます。
もうわけわかんない!!
という状態らしいです。
では、立体図形の問題が苦手な子は、どうしてそんなに苦手なんでしょう。
最大の理由は「イメージできない」かなんだ
どうしても紙の中だけで考えようとしていることが原因です。
なので、立体図形が苦手な子は、紙・粘土・積み木などの具体物を使ってみることが大切です。
こうやって、就学前から粘土や積み木を通して、立体の世界を体験することによって、中学受験をするときもこの経験が生きてきます。
親御さんが意識できていたら、粘土・積み木遊びをするときも工夫できそうですよね。