中学受験は、メジャーになってきていて、「中学受験するんだ」と言っても、珍しがられることはないのではないでしょうか。
でも、小学校受験は、まだ珍しがられるかもしれませんね。(田舎だと特に。)
周りに小学校受験を経験した人がいない分、どんな準備をするのかがわからず、手探り状態で進んでいく方もいるかもしれませんね。
小学校受験って、別に特殊ではなく、就学までに身につけておいて欲しいことばかりなんです。つまり、小学校受験をしない子が解いても決して無駄にはなりません。
図形問題が増えている
息子が小学校受験をしたのは10年程前ですが、その頃もペーパーの数の問題より、図形の問題が多く、教室の先生も図形に重きを置いて教えてくださいました。
昨年、小学校受験をされたお子さんのお母さまにお聞きしても、変わりはないようでした。
数の方が小学校に入ってから足し算とか引き算とかを習うから必要じゃないの?
確かに、小学校に入学したら算数で四則演算を習いますよね。
四則演算につなぐことができる問題を作れば、数に対する能力を見ることができます。
でも、数の問題ってパターンが決まってくるんですよね。
一方で、図形の問題は、学校独自の問題を作成できるので、問題の幅を広げることができるんですよね。
息子の学校は、ペーパーで図形が出題され、個別検査では立体のパズルを用いての図形の課題が出されます
息子君の学校の個別検査の立体パズルの課題はめちゃくちゃ難しい課題が1問出されるからな
めちゃくちゃ難しい・・・うちの子には無理だわ
諦めなくてもいいぞ
めちゃくちゃ難しい問題は、ほとんどの子が解けない
試験官は、最後まで諦めないで工夫ができているかをチェックしているんだ
そうなんだ
それなら少し安心
図形問題を解くときの注意点
小学校受験で出題される図形の問題には、図形構成、図形分割、対称図形、重ね図形、回転図形などが挙げられます。
うちの子、ペーパーの図形問題が全然できなくて・・・
とお困りの親御さんも多いのではないでしょうか?
安心して!
図形問題は、未就学の子どもたちには難しい問題だから。
でも、ポイントをおさえたらできるようになるはず!!
そうなんです。子どもたちにとってペーパーの図形問題は難しいんです。
家庭での対策も難しいと言われている単元です。
頭の中で想像して、図形を組み立てることができるのは、幼いころから図形パズルで遊んでいる子でないと難しいとも言われます。
もちろん、何枚もペーパーを解かせるのではありません。
解けないからと言って何十枚もペーパーを解かせても何の意味もないぞ
今すぐ紙と鉛筆を置きなさい!
わからないのにペーパーばかりを解かせているとどうなるか想像できますか?
もうこんなのやりたくない!!
と言われかねません。
こんなことを言われないように正しい小学校受験対策を心がけてくださいね。
図形分割問題
今回は、年中の11月に解いた図形分割の問題(類題)を紹介します。
いかがでしょうか?
ちなみに息子は、上から3秒・15秒・5秒・8秒で解いていました。
図形問題克服ポイント!
息子の場合は、小学校受験の勉強を始めて約半年も経てば、これくらいのパズルは割とスラスラと解けていました。
図形分割に関わらず、図形の問題がわからないときにペーパーを何枚も解いても意味がないんです。
実際にパズルを触っていないから、どういう風にくっつくか想像ができないんですよね
つまり、具体物を使って図形に対する対応力をつけてあげないといけません。
具体物って何を使うといいの?
市販されている図形パズルでもいいし、ペーパーの問題を拡大コピーして切り取ってもいいよ
マグネットシートで手作りのパズルを作ってあげるものいいぞ
- 手作りマグネットパズルの作り方、小学校受験から入学後も使えるプリンターを紹介しています
おわりに
今回は、小学校受験のペーパーの図形問題を得意にするには、パズルなどの具体物を使うことが大切だと解説してきました。
年中のお子さんは、入試まで時間があるので、慌てずにじっくりと時間をかけて図形パズルなどの具体物を取り入れてあげてくださいね。
もちろん、年長だから遅いというわけではありません。
数回具体物で練習したからと言って、ペーパーで解けるようにはならないぞ!
日常の中に図形パズルを取り入れてあげて、図形に対する力をつけてあげてください。
お子さんがペーパーの問題を理解してくれなくて親御さんがイライラしてくることはありませんか?
そんな時は「今はまだ早いんだ」という気持ちを持ち、少し月日をおいて同じ問題にチャレンジしてみてください。
意外とすんなり解けたりします。
幼児期の子どもたちの発達は個人差が大きいです。
小さいころから幼児教育をしているお子さんと年中さんから小学校受験の対策を始めたお子さんだと、できることには差があるのが当然です。
小学校受験の対策を始めた時期は同じでも、それまでにパズルやブロックでたくさん遊んできたお子さんと、そうでないお子さんでは、差が出てきて当然ですよね。
大切なのは、ご自身のお子さん自身がどれだけ成長できているかです。
お子さんたちは小学生になったら、親よりも友達が優先になります。
高校生にもなったら、自分一人で生きているような気でいます。
お子さんと一緒に何かをする時間って、結構短いんですよ。
その時間を小学校受験対策で叱って泣かせたりするのはもったいないです。
ぜひ、楽しく小学校受験対策をしてくださいね。