【小学校受験】聞く力を育てると脳全体が成長し学力アップが期待できる

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 当ブログでは息子が小学校受験した経験から、実際に解いたペーパーの類題や模試の類題や解き方のポイントや面接や行動観察の内容を紹介しています。

息子は年中の春に小学校受験の準備を始めました。

しかも小学校受験なんて考えてもいなかったので、何の対策もしていませんでした。

そんな中でどのような悩みを持ち、どう克服してきたかを親目線で紹介しています。

今回紹介するのは、年中の11月(入試の1年前)に受験した、通っていた教室の模試のお話の記憶の類題です。

受験数は180人なので小規模の模試ですね。

目次

お話の記憶(年中11月末)

朝、くまくんが目を覚ますと、外はとてもいい天気でした。家族みんなで朝ごはんを食べていると、お父さんが「今日は川に行って釣りをしてこようとおもうんだ」と言いました。くまくんは「お父さん、ぼくも一緒に行っていい?」と聞きました。すぐに「ぼくも行く!」とお兄ちゃんも言いました。でも、お母さんが「どちらかひとりは。お母さんのお手伝いをしてほしいの」と言ったので、くまくんとお兄ちゃんはじゃんけんをして、勝った方がお父さんと一緒に行くことにしました。お兄ちゃんがチョキを出したので、くまくんが勝ちました。朝ごはんのあと、お父さんが釣りの準備をして、くまくんは黄色の帽子をかぶって、川へと出発しました。途中で鹿さんと会ったので、くまくんは「鹿のおじさん、おはようございます」と元気に挨拶しました。川に付くと、お父さんとくまくんは緑色のシートを敷いて並んで座り、釣りを始めました。お父さんはすぐに魚を釣り上げましたが、くまくんはなかなか釣れません。じっと待っていると、お日様がポカポカと暖かくて、少し眠くなってきました。そのとき、「ほらほら、魚がかかっているよ」とお父さんが声をかけました。くまくんがあわてて釣竿を引くと、大きな魚が釣れました。「ほう、これは立派なのが釣れたね」とお父さんが言ってくれました。帰る時間になってもくまくんが釣った魚は1匹だけでしたが、お父さんが釣った6匹の魚のどれよりも大きな魚でした。くまくんは大喜びで歌を歌いながら家に帰りました。(627字)

問題文

①お話の中の天気を選んで、〇をつけましょう。

②くまくんがじゃんけんで出したのは何でしたか。選んで〇をつけましょう。

③くまくんの帽子の色と同じものはどれですか。選んで〇をつけましょう。

④くまくんとお父さんが釣った魚は、合わせて何匹でしたか。その数だけ〇を書きましょう。

制限時間

①15秒 ②15秒 ③15秒 ④20秒

配点 各5点

答案用紙

解答はこちら

息子の点数と平均点

今回のお話の記憶の配点は20点。平均点は13.7点(正答率68%)
息子は、20点満点でした。

今回のお話の記憶の解説

「お話の記憶」は聞き取った言葉だけを記憶するものではありません。

言葉からその場面をイメージしていく力を見る問題です。

お話に出てくる「とてもいいお天気」「ジャンケンの勝ち負け」「黄色の帽子」「緑のシート」「釣りの様子」という表現は、言葉の知識だけではなく、お話の中で展開される同じような経験がないと想像することが難しいです。

お話を覚えるのが苦手な場合は、場面を想像するために必要な生活体験や語彙力が不足していることもあるので確認が必要です。

今回のお話の記憶の問題文は627文字なので、それほど長い文章ではありませんね。

息子が受験する小学校で出題されるお話の記憶の問題文は、2000字を超えてくる年もあると聞いていたので、3分の1くらいです。

解説にも書いていますが、問題2の「くまくんがじゃんけんで出したのは何ですか」は、文章には、くまくんが何を出したかは書かれていません。

書かれているのは「お兄ちゃんがチョキを出した」「くまくんが勝った」ということです。

ここから、くまくんが出したのは「グー」だということを導き出さないといけません。小学校受験の準備を始めた頃(年中の春)だと文章中に「くまくんはグーを出しました」と書いていたでしょう。

それが、だんだん難しくなってきているのがこの問題だけでもわかります。

文章中の印象に残っている言葉だけを覚えていても答えられなくなってきますね。

やはり、お話を聞いて頭の中で想像できるようになることが大切になってきます。 

聞く力には男女差がある

こんな悩みをお持ちの方はいませんか?

ママさん

うちの子、図形の問題はできるんだけど、お話の記憶がさっぱりで

男の子の親御さんに多い悩みかもしれませんね。

みみっく

これは脳の機能と大きく関係しているんだ

男の子の脳は、聴覚系と記憶系の成長が女の子に比べるとゆっくり。

その代わりに視覚系の成長が早いとされています。

みみっく

車や電車が好きだったり、昆虫を見るのが好きだったりする子が男の子に多いのも視覚系の発達が早いからなんだ

さくら

うちの息子は、小さい頃から生き物が好きでした。お話の記憶もどちらかといえば苦手。

一方で、女の子は聴覚系や記憶系の成長が早いとされています。

みみっく

小さい頃から女の子はおしゃべりが上手だったり、お話をよく聞ける子が多いんだ

ママさん

そんな脳の違いがあるんだ!じゃぁ、男の子だとお話の記憶はできないのは仕方ないと諦めないといけないの?

みみっく

そんなことはない。聞く力を伸ばしてあげることもできるぞ

聞く力を伸ばすために親ができること

話しかけたら、返答は少し待ってあげる

子どもの脳はまだまだ未熟で大人の質問にすぐには答えることはできません。

なぜなら、話しかけたらまず聴覚系の脳の領域に情報が入り→理解系→記憶系に入ります。

記憶系の脳の領域に入ってようやく話の内容を理解できたり記憶できるのです。

大人ならすぐに脳内で処理できることも、子どもだと脳が未熟なので数倍の時間がかかります。  

一生懸命脳内で処理をしている途中で、答えを急かしたり、何度も声をかけ続けたり、手を貸してしまっては、脳の発達の邪魔になってしまいます。

ですから、情報が子どもの耳に入ったら、脳内で処理できるまで少し待ってあげるとよいですね。

そして大人から話すときも同じです。

しっかり間を取って脳内で伝達される時間をつくってあげてください。

みみっく

「早くしなさい」や子どもの言葉を遮るのはNGっていうことだな

ママさん

反省しないと。
でも、脳の伝達を考えながら生活するのは難しいな

ゆっくり話すようにする

確かに脳の伝達について考えながら会話をするのは煩わしいですよね。

そのような場合は、「ゆっくり話すこと」から始めるとよいすね。

ゆっくり会話することによって、子どもの脳はしっかりと情報を伝達できるようになります。

その結果、聞く力、理解力がアップし、学力も向上することにつながるのです。

「早くしなさい」

「○○の方が早く終わるよ」

と言いたなるのを堪えて、少し見守ってあげる方が脳の発達には良いのです。

毎日の生活で大変で、なかなか話し方まで意識できないかと思います。

みみっく

少し意識するだけで、後々の学習面にもプラスになるのだから、ちょっと頑張ってみようか

おすすめの本 

さくら

今回の脳の領域の話は、こちらの本を読んで知った内容です。
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さくら

下の3冊は息子が小学校受験の準備をしている時に発売されていたら絶対に購入してただろうな、という教材です。

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「聞く力」のトレーニングを通して小学受験の基礎力「読む・話す・書く」力を養うことができる、受験対策として最適な教材

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