小学校受験では図形の問題がよく出題されます。
その中でも線対称図形の問題は、子ども達にとっては難しいのではないでしょうか。
線対称の問題を解くときは、まずは折り紙を使って線対称図形を正しく把握できるようにしておきましょう。
線対称図形を解く時に必要となってくるのは、見えていない部分を頭の中で認識するための推理力です。
その推理力を折り紙を使って養っていきましょう!
2つ折りの時はできたけど、4つ折りになるとできなくなるの
私の息子も4つ折りになると解けなくなったので、詳しく解説していきたいと思います
線対称の図形問題1
下の絵を見ましょう。
折り紙を半分に折って、もう一度半分に折りました。
そして黒い部分をハサミで切りました。
切ったあと、紙を広げたら、どのような形になっているでしょう。
右から正しいものを選んで線結びしましょう。
線対称の解き方のポイント1
線対称の折り紙の問題を解くにあたってのポイントは、折り紙のどこを切っているかです。
下の図の赤矢印で切るか、青矢印で切るかでも答えは変わってきますよね。
どこで切ったかをチェックできたら、開いた時にどのような形になるかを考えてみましょう。
問題1は、4つ折りの問題が苦手でも、形が全く違うので答えることができるのではないでしょうか。
わからなかったら、折り紙を切って確かめてみよう
線対称の図形問題2
折り紙を半分に折って、もう一度半分に折りました。
そして黒い部分をハサミで切りました。
切ったあと、紙を広げたら、どのような形になっているでしょう。
下から選んで丸をつけましょう。
線対称図形を解くポイント2
問題2はいかがでしょうか?
模様は同じだけど、向きや数が異なるとややこしくなってきませんか。
でも落ち着いて、ポイントを押さえながら解いていきましょう。
①この問題の場合は、赤丸で囲った部分とハートの尖った方に注目して解いていきます。
②1度開きます。
赤丸の部分とハートの尖った部分はどうなってるかな?
そして、ハートの数はどうなっているかな?
③②から③は、2つ折りの問題と同じですね。
ハートの尖っている部分は、常に赤丸の方を向いていないといけないので、他の選択肢だとおかしくなりますよね。
こうやって段階を踏んで落ち着いて考えることで、答えを見つけることができます。
線対称の図形問題3
折り紙を一番上のように4つに折って、黒い部分を切り取りました。
開いたとき、どのような形になっているでしょう。
下の4つから選びましょう。
線対称の図形問題3の解説
これもポイントを押さえると解くことができます。
最初から、開いた状態を推理するのは大変ですから、段階を踏んで考えていきましょう。
4つ折りは、2つ折りを2回していると考れば簡単に思えませんか?
赤丸の部分に注目してください。
これを広げると、どうなるか?を考えましょう。
やっぱり具体物を使うのが近道
どんな有名な先生に教えてもらっても、実際問題を目の前にした時に、解けない時ってありませんか?
大人なら、これまでの経験で応用ができるかもしれませんが子どもは経験が足りないので、できない場合が多いと思います。
どうやったら、子どもが理解できるの?
それは簡単!
具体物を使うんだよ
えーやっぱり具体物なんだ
通っている教室の先生にも言われているだろうが、やっぱり具体物を使うのが大切なんだ。
線対称の場合は折り紙とはさみを近くに置いて、いつでも練習ができるようにしておくといいな
小学校受験のお勉強をしているときだけ、折り紙を出すのではなく、普段から折り紙でたくさん遊ぶことが大切なんですよね。
子どもの時に手や頭を使っってやった経験は、きっと未来にも生きてきます。
逆に、問題集の中だけで考えていては、お子さんはわからないし、お母さんもイライラしてきて良いことなんてありません。
でも、折り紙を実際に切って見せてあげるだけで、お子さんも理解できると思います。
問題をすることを嫌がるお子さんなら、自由に切らせてあげても良いと思います。
自分が切ったものを開くとき、「どんな風になるかな?」と考えるのは、楽しいですよね。
あの形にするにはどのように切ったらいいかな?
なんて、自分で考えるようになります。
そんな風に遊びながら、線対称の概念を身につけておくと、小学6年や中学で出てくる線対称の単元も楽に理解できることでしょう。
線対称・対称図形につまずいたら折り紙を使おう!小学校・中学校でも役に立つ【小学校受験】